前回「無印のまな板スタンドをノートPCスタンドに使おうとしたら傷がつきそうだったから工夫してみた」という記事を書きましましたが、今回も無印良品のアイテムを使った工夫シリーズ第2弾!近頃はどのご家庭でもパソコンを複数台使うのが当たり前になってきたため、LANスイッチとか電源ケーブルとか、とにかくケーブルや小型の機器をたくさん置きますよね。
このケーブルや機器が机の下や棚にごちゃーっとしてると見た目も悪いし、メンテナンスも大変なんですよね。そこで今回は無印のスタンドファイルボックスを使って機器や配線をスッキリ収納できるケーブルボックスを作ってみましたので紹介しちゃいますっ。
シンプルイズベストな無印のファイルボックス
今回は「ポリプロピレンスタンドファイルボックス・ワイド・A4用・ホワイトグレー」をケーブルボックスに仕立てました。
無印のアイテムはシンプルで飽き来ないデザインなので好きなですよー。特にファイルボックスのような用途であれば、それ自体が存在を主張しすぎてしまうより、部屋の一部として溶け込んでしまうようなデザイン・色使いの物のほうが、家具や他のアイテムと合わせやすかったりしますしね。
ファイルボックスのサイズは幅15cm/奥行27.6cm/高さ31.8cmで、横からみると前面側から背面側に向かって斜めに開口しており、ふたが無いので放熱の問題はなさそうです。ただしホコリは入ってくるけどw。この辺はトレードオフの関係になりそうですね。
このファイルボックスの中にとにかく機器やケーブルを放り込んでしまうと言う乱暴な方法もあります。その方法でもパッと外から見ただけではごちゃごちゃが見えなくなるのですが、後々のメンテナンスのことを考えると、きれいに収まっていたほうがいいわけで、面ファスナー(商品名でベルクロとかマジックテープとも言われるよ)を使うとスッキリと整理できるんですよ。
小型の機器は、面ファスナーで貼り付けるとスッキリする
例えばLANスイッチのような機器の場合、普通に配置すると横置きになって設置面積を取ってしまうんですよね。特にLANケーブルを差すので、実際に必要な設置面積はスイッチ自体より大きくなってきます。かといって無理やり縦に直置きすると排熱口を塞いでしまったりするんで、うかつに立てたり出来ません。
縦に直置きできないなら、宙に浮かせればいいじゃない!ということで、ファイルボックスの壁面に面ファスナーを使ってLANスイッチを貼り付けてみようよ、というのが今回の工夫のキモだったりします。
3M メカニカルファスナーという面ファスナーを使ってみた
見た目は普通の面ファスナーなんだけど、これが結構スグレモノだったりします。3Mのサイトから特徴を引用しながら、実際にメカニカルファスナーを使った感想を書いておきますね。
めちゃくちゃうすーい!
フックとループを噛み合わせ時の厚さがわずか0.7mm以下です。(フックNC-2141:0.4mm ループNC-2841:0.5mm)
狭い場所で使うときも、モコモコしてかさばらないのでピッタリ!でも硬さはカチカチってわけじゃなく、普通の面ファスナーと同じようにしなやかでやわらかいので、切り貼りするときも楽に扱えます。
小さく切ってもしっかり固定できる!
他の面ファスナーと比較して2~4倍のせん断力があり、しっかり固定できます。
噛み合わせ面がたったの1㎠で4kgの重さに耐えられます。(44.2N/㎠)
薄くてかさばらないうえに、せん断力(面ファスナーの接着面が平行にずれるような荷重に抗う力)が44.2N/㎠という強度はとても魅力です。
貼り付ける予定のLANスイッチはNetgearのGS108Tで、こいつの重さは0.56 kg。幅にあわせて長さをカットした2.5cm四方のメカニカルファスナーを2つ貼ってLANスイッチを支えます。
こうすると、
2.5(cm) x 2.5(cm) x 2(枚) = 6.25(㎠) x 2(枚) = 12.5(㎠)
となるので、1㎠で4kgの重さに耐えられるのであれば..
12.5(㎠) x 4(kg) = 50(kg)
なんと計算上ではLANスイッチ重量の10倍近くにあたる50kgに耐えられることになります。LANスイッチにはLANケーブルや電源ケーブルも接続されるので、その重さを考慮しても十分耐えられそうですね。
また、両面テープを使って固定した場合、ファイルボックスからLANスイッチをはずすときが大変になっちゃいますよね。一度固定したらメンテナンスするときは両面テープを剥がすか、他の機器を取り出さないとファイルボックスの中が狭くて手が入らず作業できないかも知れません。面ファスナーを使うと脱着可能なので、広い場所でLANスイッチにケーブル類を接続するといった作業をしてからボックスに再装着するということもできます。
また、今回使ったメカニカルファスナーは粘着剤つきタイプのもので、粘着剤の特性は3M社のサイトで次のように紹介されています。
アクリル系粘着剤を使用。アルミ、ステンレス、木材、アクリル版、フィルム(PP、PE、PET)、不織布(PP、PE)などに接着できます。60℃の環境でも粘着剤の保持力を持続します。
ファイルボックスはPP(ポリプロピレン)製、LANスイッチ(GS108T)はスチール製だったので問題なく使えそうですね。ただ、貼り付けるものによっては温度が上がるものがあるので注意が必要です。3M社のサイトには「60℃の環境でも粘着剤の保持力を持続」となっているので、余程高温になる機器でなければ大丈夫なはずです。貼り付け対象の機器をしばらく素のまま使ってみてどのくらい熱を持つか、どこが一番熱を持つかなどをチェックしておくと良いでしょう。あと、接着面をきれいに拭いてから貼ったほうが剥がれにくいので清掃/脱脂は実施しておきましょう。
接着の万全を期すために、メカニカルファスナーを貼った後、重しを載せて24時間ほど定着させました。
メカニカルファスナーを切り売りしてくれるお店があった
私の場合、少ししか使わない予定だったので、50cmの切り売りをしてくれていたネットショップで購入しました。
![]() 3Mメカニカルファスナー 25mm幅 長さ500mm |
切り売りではなくパッケージ単位で購入する場合、長さも糊付きタイプで25m、糊なしタイプで50mと結構大きな単位になるようです。また、フック側とループ側が分かれて売られているため、両方を購入しないと使えませんので、ご注意くださいね。
ケーブル類も面ファスナーの結束テープでまとめるとスッキリ
電源ケーブルはあまり束ねたり、折り曲げたりしないほうがいいのですが、スッキリさせるためにこんな感じに巻いて面ファスナー式の結束用テープで留めています。ケーブルの固定したいときにはインシュロック(樹脂製の結束バンドで、一回締めるとはずせないヤツ)を使うこともありますが、マジックテープは自由度が高いです。ねじりっこ(針金入りのビニールひも)は何度も使っているとよじれてくるし、何より針金が危ないからあまり使っていません。

TRUSCO マジックバンド結束テープ 両面 黒 10mm×1.5m
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ファイルボックスにはONU(PR-500KI)とAPCの雷ガードタップもあわせて収納。スッキリまとまります。完成形がこちらの写真です。
当家の場合、オープン書棚の上にひかり回線や宅内LANパネルが用意されているので、ここに先ほどのファイルボックスを置いています。
後は写真立てや額などを飾ってケーブルや機器を隠すとスッキリ出来ますね。当家の場合は..地震で揺れたら落ちてくるんだろうなぁ..それはまた別の工夫が必要かもしれませんね^^;
運用フェーズで気になる温度もチェック
しばらく運用した状態で温度を測ってみました。一番熱を発しそうなLANスイッチを計測してみましたが、36.2℃で安定していました。
特に粘着剤が剥がれるような兆候も見られませんでした。我ながらイイ感じに仕上がったなーと自分満足度はかなり高めですヽ(*´∀`)ノ
あとがきに代えて
秋の夜長の過ごし方、たまには自宅のケーブル機器類の置き場を見直してスッキリ感を味わってみませんか?そんなときにこの記事がお役に立てればうれしいなーMAXキャッホーwなんて思いながら、今回はこの辺で。